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ベラ・チャスラフスカさん追悼 「チャスラフスカさん日本を愛してくれてありがとう展」

ベラ・チャスラフスカさん追悼 「チャスラフスカさん日本を愛してくれてありがとう展」

2020年に2回目となる東京オリンピックが開催されます。1964年の東京オリンピックの記憶がある方は60才からでしょうか。その時に私達の脳裏に刻まれた外国の選手といえばマラソンのアベベ、柔道のヘーシンク、そして体操のベラ・チャスラフスカ。この3人は別格でした。特にチャスラフスカさんは共産主義政権下での執拗な弾圧や制裁を受け、追及者の手から逃れるため髪を染め、居所も名前も変え、1989年の革命成功までの間、健康を損ねても病院に行けない中でビルの夜間清掃員などをして身を隠し耐えていたとのことです。他の国のメダリスト達が約束された地位に就いている中でのことです。

革命後日本政府から大使としての東京赴任を要望されるも国民の圧倒的支持で国会議員に。ハベル大統領からは大統領を導く大統領顧問に迎えられます。そして自由チェコのオリンピック委員会では定年後も永遠の指導者として名誉会長に迎えています。

別世界の人と思っていたなかで2011年私達の「煌めく日本の現代書・プラハ国立美術館展」が開かれました。開幕式に出席予定と聞いていた國方大使が欠席。そんな中で国立美術館の東洋部部長で前東洋美術館館長のホンコパヴァ博士から「チャスラフスカさんが来てくれた。

これで大成功よ。」チャスラフスカさんは日本の書道展には初めての参加。大きなパーティーを断って日本の友人を迎えるために来てくれたといいます。その後2013年、2015年とプラハ国立美術館で展覧会が開催されました。

世界の著名美術館に先駈けて収蔵を希望した日本現代書が予定した収蔵数を超えたことで目的を達成、次回は作家が変わる20年後の開催を約して終了しました。チャフラフスカさんとはその間の打ち合わせ、各種の文化交流。ワークショップなど一昨年8月にご他界されるまでに日本も含め十回以上お会いさせていただきました。とくにチャスラフスカさんは手書きのTシャツが御気に入りでした。地球温暖化防止や防犯に効果があると知って推薦の手紙まで書いてくださいました。私達日本の現代書家が晩年の友人となりました。今回の追慕展は昨年チェコ政府が青少年の心身の健全な発達を目的に設立した財団チャスラフスカ基金会が主催となります。初代会長はお嬢様のラドカさんがご就任されました。

チャフラフスカさんは東日本大震災のおり、チェコ国民に募金支援を呼び掛け、震災で心が塞がれた子供たちを自費でチェコに招待してくださいました。チャスラフスさんの家は大きな家でありません。その小さなお部屋に私達がお渡しした書や扇子・団扇などが奇麗に並べられていました。それらが今や国の所有となり、しかるべき時まで移動や展示が禁止されました。

さあ今度は私達の番です。チャフラフスカさんの日本人に寄せた愛情に応えたいです。私達の心をチェコの方々に伝えましょう。「私達は決してチャスラフカさんを、チェコの友情を忘れません。」会場はチャスラフスカさんの親友が管理するノバフラディ城、シャトーで現代式の大きな展示場ではありません。スメタナの生まれ故郷で世界遺産のリトミシェルにあります。そしてなによりこの書類をお送りさせていただいた方は特に縁が深い方ばかりです。なにとぞご協力を宜しくお願いいたします。

AIACC国際書道文化発展協議会

事務局長 岡田伸吉

親愛なる皆様

ベラ・チャスラフスカのファウンデーションの創設をご紹介させていただきます。ファウンデーションの創設で私の母が成し遂げることができなかった希望と活動を続けてきます。

ベラ・チャスラフスカの一生はオリンピックのカロカガティア(善美)という原理を体現しています。ベラ・チャスラフスカのスポーツ生活において重要な成功をおさめ、体育者にとっての一番大切な賞、つまりオリンピックメダルを何個も受けました。スポーツ生活をしながら、ベラ・チャスラフスカはクーベルタン男爵ピエール・ド・フレディという近代オリンピックの創設者のヒューマニズム主義の理想に深く同性しました。メキシコの1968年のオリンピックにおけるベラ・チャスラフスカの有名な無言の抗議を思い出しましょう。

東京オリンピックでの段違い平行棒の演技で、金メダルは受けませんでしたが、もっと大きな評価を受け、日本刀も受け取りました。

スポーツキャリアーを終えてからは、全体主義の政治体制の犠牲となりました。いかなる占領軍やチェコの支持者への協力も、徹底して断りました。孤独で屈辱的に見えましたが、彼女は権力に屈することなく、真理を主張しました。オリンピックチャンピオンの、不屈の精神を示したのです。

1989年にチェコスロバキアが自由な国になってからは、ヒューマニズムで有名なヴァーツラフ・ハヴェル大統領と、彼の妻とともに、チェコスロバキアの維新、特に社会と医療の分野で緊密に協力しました。

ベラ・チャスラフスカのファウンデーションは、ベラ・チャスラフスカを記念して、その二つの分野を発展させることを目的とします。一般的な文化としてのスポーツ、特に体操。民主主義と自由の価値を記念すること、それが、母が大切にしていることです。

ベラ・チャスラフスカのファウンデーションは、国内オリンピック委員会だけでなく、他のスポーツや社会分野の団体と協力していきます。例えばグッドウィルOlgyHavlovéの委員会です。ベラ・チャスラフスカのファウンデーションは、遅くとも今年の秋までには、公知のものとなる予定です。もしベラ・チャスラフスカのファウンデーションのサポートをお考えいただければ、大変うれしく思います。

               

ご清聴ありがとうございました

ラドカ・チャスラフスカ

ベラ・チャスラフスカのファウンデーションの創設者

Věra Čáslavská

For the individual who is willing to take the risk and confront the world with courage, a huge reward awaits.

The reward is SELF-ESTEEM.

Věra Čáslavská, Život na Olympu